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バーフバリ 感想 (ネタばれあり)

 

なんか評判が良さそうなので、アマゾンビデオで、バーフバリ、1・2を観てみたので、感想。

 

 

■アクションが凄い

超金かかってる。インドの人件費の安さで超物量で作った300(スリーハンドレッド)みたい。

スローモーションを多用して、マトリックス以来のアクション映画のおいしい見せ方、アングル、モーションを全部詰め込んだ感じ。

とにかくかっこいい。

 

■ミュージカルシーンはインド。

もうホント、インド。まじインド。ここは好き嫌い分かれるところかも。

 

 

…で、以下、ネタバレ満載なのでご注意。

 

 

 

戦争ものとか、大河ファンタジーみたいな見方で見る作品ではないので、筋立てのご都合主義とか、国家語りにあまりにリアリティがない点は、ツッコむだけ野暮なんですが、映画として楽しむのに支障がある(モヤモヤが残る)レベルの欠点がいくつかあるのですよね。

 

 

■設定語りが甘すぎて、話の筋についていけない

この映画、

1作目が主人公が2代目のバーフバリだったということが判り、そこから回想シーンに突入して初代バーフバリの前半生を描く

2作目が初代の後半生と、2代目が失った王位を取り戻すまでの話

という構成なんですけど。

 

主人公のバーフバリ(2代目)が初代と瓜二つ(演者が同じ人)であるという説明がないので、1作目の2代目パートのクライマックスで、カッタッパがいきなりバーフバリに膝まづいた理由が意味不明なんですよね。

で、初代の回想シーンに突入するわけなんですが、何しろバーフバリを演っているのが同じ人なので、回想シーンが続いているということを見失った瞬間に、チンプンカンプンになるんですよ。

こってりしたシーンの連続なので、回想シーンへの突入シーケンスで気を抜いてナレーションを聞き逃すと即死。

 

■1作目最後の戦争、君命が曖昧

敵の王様を殺せってなった後、交渉の席で生け捕りにして苦しめてやるってなったので、てっきり生け捕りが勝利条件だと思って観ていたので、バラーラデーバが手柄を横取りしたときに「?」ってなった。

戦争シーンのクライマックスだっただけにモヤっと。

 

■ストーリーが勧善懲悪なんだけど、初代の「善」性に納得がいかない

これはインドの人との間隔のズレなのかもしれませんが。

デーヴァセーナが初代の後任の軍司令官の指を切ったくだり。そのセクハラで指切り落としちゃうのはやりすぎなんじゃ?と思って観ていたら、裁判中に旦那が現れて首をはねちゃうとか、明らかに行きすぎだろ。 ってな感じでモヤモヤした次第。

明らかに前近代で、チャリオットとか出てくる時点でかなり古代な感じの設定なのに、そこだけ超厳しいのに違和感。インドの人ってヒンドゥーとかイスラムとかの影響で、このアンバランスさに違和感を持たないんだろうか。

 

幼少の2代目を掲げて水没したシヴァガミさん。手が見えてるんだから、赤ん坊だけじゃなくて手の主も助けてやれよ感とかは、まぁかわいい部類ですかね。

 

■インド人の顔の区別が難しい

年齢の違いでの区別はつくんだけど、いわゆる「若者」ポジションになると、とたんにわからなくなるんですよね。バーフバリとバラーラデーバを丸顔かシュッとしてるかで区別していた感じ。

 

■初代、ボンクラなフリをしていた意味が判らない

2作目にて、初代がクンタラに入った時になぜ実力を隠す必要があったのかよくわからない。ケガしてまで隠していた割には、外敵が攻めてきたら、あっさり実力を発揮しちゃうし。イトコのお兄さんをageていたのもよく意味が判らないし。

ストーリー上の意味が判らないばかりでなく、実力を隠していたから見せられたカッコいい絵も特になかったわけで、やっぱり意味が判らない。

 

■設定上の国際関係の説明が不足しているので、戦闘シーンで戸惑う

1作目でアヴァンティがいかなる勢力に属していて、どういう動機でレジスタンスしているのか?

クンタラの残党」ともっと明言して、デーヴァセーナの出自と境遇を説明してくれてもよかったんじゃないかな、と。

判りやすく、「亡国の姫を救出する」という彼女たちの動機を示してくれていれば、素直に戦闘シーンにハマれたんじゃないかな、と。

正直背景について「?」と思っている状態で観ていたのでモヤっと感が残った次第。

 

2作目でも、第三国の襲撃が唐突すぎて、それまで実力を韜晦していた初代がスーパーヒーロー化してバッタバッタとなぎ倒す相手が、母国からの追手と勘違いしてしまった。

これは誤読するとけっこう致命的で、「自国の兵をそんなに痛めつけなくても」ってなってしまい、シンプルに勧善懲悪なお話を楽しもうと観ているとモヤモヤしちゃうんですよね。

ただ、この戦闘、初代とデーヴァセーナが弓矢での曲芸射撃で敵をバッタバッタシーンが個人的には超ツボで、ものっそいキュンキュンしながら観てました。もうグッとくる。すばらしい。

 

 

 

とはいえ、まぁ、この映画の魅力はそんなの気にせずに映像をただただ楽しむところにあるのだと思うので、この辺を気にしちゃう性格だった私がもったいないだけな気もしますが。