ゲームとかの話

ゲームを中心としたヨタ話

【ゲームデザイン研究序文2】ゲームデザインとは何か

ゲームデザインとは何か

ゲームデザインとは何か。
それは、製作サイドの視点で見れば、ゲームを制作していく過程において、「どんなゲームにするか」を考え、また決定することである。デジタルゲームの製作現場において、プログラムを書いたりグラフィックデータを制作したりするうえで、「何を作るのか」を策定する業務を指す。ゲーム制作を「指揮」「計画」「実行」という領域に区分した場合、「計画」に相当する分野を言う。
プレイヤーという視点に立つと、これは「ゲームシステム」「仕様」「ゲームルール」あるいは「ゲームバランス」という言葉で表現される。時に運営イベントのルールやバグ補償の在り方という形で立ち現れるかもしれない。映画やドラマで例えれば、「脚本」「シナリオ」時には「原作」に相当すると言えば解りやすいだろうか。
では、ゲームデザイナーとは何か。語義的には「ゲームデザインを行なう者」であろうが、本稿ではこれを実際に存在する何者かを指し示すと言葉としては用いない。ゲームの製作現場において、「ゲームデザイン」業務は主に「ディレクター」や「プランナー」――伝統的には「企画」――と呼ばれる職種を与えられた者が行う。しかし、「ディレクター」の本来の職能は「指揮」にあるはずであり、「プランナー」はしばしば「実行」にあたる業務を受け持たされる。「計画」の領域を専門的に取り扱う人間は、現場には皆無であるか、いたとしても非常に少数である。語義的には「プランナー」の語は「ゲームデザイナー」とほぼ同義であるが、現場の「プランナー」が「プラン」に相当する業務を行なう機会は必ずしも多くないのである。
従って、本稿においては、現場の「ディレクター」や「プランナー」が受け持つ「計画」領域の容態について取り扱うため、敢えてこれを取り扱う者を指して「ゲームデザイナー」の語を用いる。しばしば「デザイナー」と略記することも多いだろう。単に「デザイナー」と記述する場合は、「グラフィックアーティスト」「グラフィックデザイナー」の事ではなく、ここで述べた「ゲームデザイナー」の意味であるとご理解いただきたい(「デザイン」の語も同様である)。